エンジンフルオーバーホールしたショベルヘッドのブレークイン

19072FLH

ショベルヘッドのブレークイン

いわゆる腰上のピストンとシリンダーだけではなく、クランクケースとフライホイール、コンロッドまでオーバーホールしたショベルヘッド。
そのショベルヘッドのブレークインについて教えてもらいました。

色々ありました

細かいことは書けませんが、クランクまでバラしてみたら思わぬ所の不具合が何度も重なり、ここまで来るのに結構な時間を要してしまいました。
ですが、トラブルの度にきっちりと修理していったのでしっかりとオーバーホールされたエンジンとなりました。

慣らしは大変だけど丁寧にきっちりとやりましょう

組み上げたばかりのエンジン。
いわゆる慣らし運転は必須です。
しかもかなりシビアにやっていく必要があるんです。

  1. まずは走らせずにエンジンを10分位かけ止めたら冷やす
  2. それを合計1時間になるまで繰り返す
  3. 10分位走行する
  4. 総走行距離およそ50km乗ったらオイルとオイルフィルターを交換する
  5. 総走行距離がおよそ100kmになるくらいまで繰り返す

ここまではFatechさんの方でやってくれるので、この後はオーナー自らが慣らしをします。

  1. 15分走行する(エンジンの様子を見ながら時間は延ばしていく)
  2. それを総走行距離およそ500kmになるまで繰り返してオイルとオイルフィルターを交換
  3. (エンジンの様子によるが)20分〜30分or40分走行する
  4. それを総走行距離およそ1,000kmになるまで繰り返してオイルとオイルフィルターを交換
  5. 総走行距離2,000kmまではラフなアクセルワークは気をつける

おおよそこんな感じです。
かなり大変ですけど、ものすごく大事です。

このショベルはレアなあれが付いてる

私も初めて見たのですが、このショベルにはS&SのLキャブが装着されています。

S&S Lキャブ

S&S Lキャブ

BキャブやEキャブはガソリンの溜まるフロート室が下に付いていますが、Lキャブは横に付いてます。
写真で言うと手間がフロート室になりますが、この状態がアルファベットの「L」に見えるのでLキャブなのです。

こんなレアなキャブが装着されたショベルのエンジンがかかる様子が見られるなんて貴重ですよね。
オーバーホールしたエンジンは全くメカノイズがしません。
かなりエンジンにカメラを近づけましたが、メカノイズは聞こえませんでした。

貴重なLキャブ、静かなエンジン、それを動画でご確認ください。
エンジン始動はキック一発!
アクセルワークが結構シビアです。
そのあたりも注意してご覧下さい。

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