輸入したショベルヘッドを一般的なメンテナンスでどこまで調子がよくなるか検証しました
輸入された状態のショベルヘッドのメンテナンス
アメリカで走っていたというハーレーダビッドソンFXEF FatBob SuperGlideをFatechが入荷したという連絡をもらったので、一般的なメンテナンスだけでどこまで調子がよくなるか見せてもらいました。
一般的なメンテナンスとは言うものの…
メンテナンスと書きましたが、キャブに関してはオーバーホールしていたりガバナーはカスタムしているので、メンテナンスの範疇を超えている部分もありますが、結果としてはかなり状態は良くなりましたね。
今回行った作業は下記になります。
- オイル交換
- スパークプラグ交換
- キャブレターオーバーホール
- ガバナーカスタム
- 点火タイミング調整
項目ごとにご説明します。
オイル交換
オイルは鉱物油が入っていてびっくりするほど真っ黒でしたね。
かなり長い期間、長い走行距離走っていても交換されていなかったように見えました。
これをMOTULの7100に交換しました。
粘度は20W50です。
MOTULの7100は化学合成油で低温流動性が高いオイルです。
気温が低くなるこれからの寒い季節でも硬くならないので、暖気を短く出来るメリットもあります。
デメリットは価格が高いと言うことですかね。
クーラントのような色をしていますがこれがMOTULの7100です。
オイルを入れていてもサラサラとした雰囲気でした。
低温時で柔らかいと高温時が心配になるかもしれませんが、高い温度でも油膜が保持されるので非常に良いオイルです。
スパークプラグ交換
スパークプラグはDENSOイリジウムに交換しました。
キャブレターオーバーホール
キャブレターはS&SのEキャブが装着されていました。
バラして洗浄とジェット類、Oリング交換を行います。
ここで問題発生!
マニホールドとキャブ本体を固定するボルトがあるんですが、その長さを確認せず締め込んであったため、Eキャブのフロートボディを押し込んでいました。
このフロートはもう使うことが出来ません…。
お店でストックしていた別のEキャブのフロートを取り付けて何とかしました。
ガバナーカスタム
点火タイミングを調整するカムカバーの奥にガバナーがあります。
今回、このスプリングを強いタイプに交換しました。
強いタイプに交換すると、回転の上がりは少し弱くなりますが、回転の戻りが早くなるので体感的なレスポンス向上に繋がります。
点火タイミング調整
最後は点火タイミングを調整です。
ストロボライトを使って確認をします。
メンテナンスごとにエンジンをかけて確認
まずは何もしない状態でエンジン始動、オイル交換とプラグ交換後にエンジン始動、キャブレターオーバーホール後にエンジン始動、ガバナーカスタムと点火タイミング調整後にエンジン始動して確認したのですが、徐々に調子が良くなっていくことを感じることが出来ました。
詳しくは動画をご覧ください。
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