リヤフェンダー叩き出し作業を見せてもらいました
フェンダー叩き出しってわかりますか?
自動車のカスタムで「フェンダー叩き出し」というワードを聞いたことがある人も多いと思います。
タイヤアーチ部分を裏から叩いて、文字通りフェンダーを叩き出してワイドタイヤを履いてもフェンダーからはみ出さないようにするカスタム指します。
今回の動画は、そんな叩き出し作業とはちょっと異なります。
1枚の鉄板を叩いて絞って均すことでリヤフェンダーを作成していく作業です。
一般的に販売されているフェンダーを加工するのではなく、完全ワンオフ製作なのでバイクにぴったりあったデザインが可能になるのですが、言うは易く行うは難しそのまんまのハイレベルな作業となっています。
こんな鉄板から本当にフェンダーが出来るのだろうか
叩き出して製作をするベースは本当にただの鉄板でした。
この1枚の鉄板を叩いてざっくりとした形を作り出していきます。
専用のハンマーでひたすら叩きます。
何度も叩きます。
叩いた後はエコールドハンドフォーマーという機械を使って絞っていきます。
叩いて絞ってを繰り返すことで、タイヤの外周に沿ったアールとタイヤ接地面に沿ったアールが形成されていきます。
そうするとこんな感じでフェンダーっぽい雰囲気が徐々に出てきます。
まだまだタイヤ接地面に沿ったアールが弱いですね。
叩いて絞った後は均す作業を行います。
絞ったことにより部分的に厚みを増してしまった箇所を均等に均していきます。
均すとは言っても、この作業も叩きます。
何故か私も体験させられましたw
センスがないのかもしれないですが、そもそも狙った場所を的確に叩くことが難しかったです。
1日目の作業はここまでで終了。
後日なべちゃんが作業の模様を写真で送ってくれました。
再度叩いて絞って均す作業を繰り返し、ほぼ形が出来上がったタイミングでイングリッシュホイールという機械を使い、より狙ったアールに均していきます。
トップパネルが整ったら、バンキンハサミを使ってカットします。
カットしたアールに沿ったサイドパネルを切り出して溶接して繋ぐことで剛性を高めます。
サイドパネルを溶接した後、出来上がりデザインに合わせてカットし、末端をハゼ折りすることで更に剛性を高めます。
サイドに一段ビードを付けて強度アップとクラシカルな印象を与えます。
取り付けステーなども加工してフェンダーの完成です。
テールランプの位置決めをした後、シーシーバーも作成します。
タイヤのアールとフェンダーのアールがピッタリ!
ワンオフならではの美しさですね。
フェンダーが塗装された後の写真も今後更新しますね。
映像からでも叩き出し作業の大変さは伝わると思いますので、是非動画の方もチェックしてください。
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